MOTCHED!HUNTER!

採るぜ!砂金!目指せ!億万長者!-庄内ゴールドラッシュ2025-

ああ...それにしても金が欲しいっ...!!我ら編集部は解決の目処を得ない喫緊の課題を抱えていた。それは金欠ーー我々はこの夏もっともわかりやすい形で「金」を得ようとした。

June 24, 2026

【プロローグ】

「庄内で砂金が取れる」まぁ、知ってはいたけど...さ

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ああ...それにしても金が欲しいっ...!!

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飲食店をメインに取材を行い、記事を作る...楽しいし、美味しい、皆さんに素敵なお店を紹介できることは誇らしい。
だんだん協力してくださるお店も増えてきて、モッシェドも盛り上がってきたこの夏。
最近始めた「週末ここ行こっ!」もありがたいことに好評の声をいただいている。

しかし我ら編集部は、解決の目処を得ない喫緊の課題を抱えていた。それは

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そうーーー。
下品な話、金が無いのだ。当然、飲み食いをすればお金はかかるし、最近公開したWEBサイトだってランニングコストはかかってくる。
誰も考えない、いや考えないようにしていた、というのが正しいだろう...そんな折、編集部チャットへ何気ない一言が投下された。

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小さい頃、川で砂金取って遊んだことあってーーーー

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反応しないふりをしていたが、考えないようにしていたが....。

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「金-GOLD-」

ーーそれは資本の原点、管理通貨制度に縛られない真実の財産。
その圧倒的な魔力に、抗えず心を奪われていくのを感じた。ーーー

気づけば“庄内 砂金”でGoogleの検索履歴は埋まっていった。
YouTube動画、体験ブログ、地方紙の昔の記事……。
どれも目を凝らすと、たしかに皿の上に小さな金色の粒が見えている。

ーー庄内の川底には“資産”が眠ってた。
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探しあぐねた幸せの青い鳥は、我々の足元に埋まっていたのだ。

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【第一章】 砂金に想いと欲望を

貧すれば鈍するを地で行っている我々が、その後すぐ砂金採り企画を実施するに至ったことは言うまでもない。
道具が必要だということは、すぐにわかった。

これがパンニング皿

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“パンニング皿”という砂金採取専用のガジェットをご存知だろうか。

黒く、浅く、底にリブと呼ばれる段差がついている。
砂をすくい、水中で前後左右に振る(パンニング)すると、水勢で軽いものが流れ、重いもの...つまり─金─だけが底に残るってわけ。
これが砂金採りにはマストのアイテム、技術となる。

早速購入しようとAmazonで検索してみると

なんと2セットで6,000円....
6,000円....?いや考えない、だって金を取ればすぐに元なんてとれるんだから。
レビューも悪くない。しかもPrime対応。即購入。

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.....6,000円...?

さぁ、待ってろ、砂金。

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現地に選んだのは、庄内某所の川。

どうせやるなら「砂金採り体験!」的な用意されたフィールドではなく、ガチで野生の「砂金」を狙いたいところ。

そこで以前砂金採りイベントを開催していたという施設の方に採取しても問題ないという場所を教えてもらった。
車を降りると、川の水音だけが遠くから聞こえてくる。
木陰を抜け、石段を降り、川辺に立ったとき、全員が自然と黙った。
「行くところまで行った」感というか「もう引き返せない」感から、だろうか。

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【第二章】 勝てば得る、負ければ失う。

漫然と砂金を探していても張りがないのでチームに分けて勝負をすることにした。
2人×2チーム。制限時間は3時間。
勝敗の基準は「どれだけ金を持ち帰ったか」、これが、庄内ゴールドラッシュのルール。
あと、重要なことがある。
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負けたチームは、勝ったチームの飲み代を全額奢る。

このルールで、砂金採り血戦は幕を開けた。

ルールが決まるな否や敵意むき出し

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はじめての砂金採り、面白い!...だけじゃない!

絶対とれるし勝てると甘く見ていた

パンニング皿に川底の砂をすくい入れる。
しゃがんで、水中で左右に振る。
リブ(皿の段差)が、軽いものを流し、重いものを残す仕組み。

思い思いにお皿をくるくる、金を待つ

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つまり、“皿の底に残ったもの=金”。
川の水はひんやりしていて気持ちがいい!
夏休み感があって少し楽しい、悪くないなと談笑しながらパンニングを繰り返す

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様子が変わってきた

ーーーースタートから60分経過。誰も喋らなくなった

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振る。沈める。捨てる。
振る。沈める。のぞく。

振る。沈める。捨てる。
振る。沈める。のぞく。

振る。沈める。捨てる。
振る。沈める。のぞく。

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...?
結果、出るのは
・茶色い砂
・よく見たらガラス片
・それっぽく見える葉っぱの切れ端

しびれてきた。膝も、感覚も。
それでもやめる気はなかった。

ないものない
賽の河原?

「あと10回振れば、出る気がする」

「もう金はそこまで来ている」

「信じる気持ちが、皿に伝わる」

このあたりから、理屈と精神論の境界があやしくなってくる。
誰かが「もう一回下流に移動しない?」と言いかけたが、
「いや、この流れはまだ信じられる」と返された。

僅かな可能性にすがる

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水ではなく、気配で判断し始める人たち、科学的根拠はない。
ただ、金のことを考えている時間だけが、ずっと続いていた。

【終章】開始から2時間、ついにその時が...?

暑さも、疲れも、腰の限界も、何もかもが「ここじゃない」と感じ、やはりポイントを下流へ変更。

下流へ移動
到着後、即パンニング

新しいポイントは川がやや蛇行しており、水流が巻くように石を抱いている。
日が差して、水面が強く光っている。

再び皿を砂に沈め、すくい上げる。もう何度目かもわからないパンニング。水中で、リズムよく揺らす。

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そのときだった。
「あれ……。なんか、残ってる」
ひとりが皿をじっと見つめたまま、動かなくなった。

見えたんだ、かすかに

その声に、全員が手を止めた。
「なにかいた?」
「いや……まだわからない。でも、見てほしい」

覗き込む。皿の縁、リブのすぐ上。そこに、小さく、じっと、光る粒がキラキラと。

錯乱。歓喜。崩壊。

金だ!!ついに金が取れた!!

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後ほど撮影した砂金!

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先程までの光ってるぽい石とはぜんぜん違う!
明らかに輝きが違う!これが金...
スポイトで小瓶に移し、太陽に透かしてみるとキラキラと光っている。
諦めなくてよかった!なんてきれいなんだ、なんてうつくしいんだ!
金が価値の代名詞になる理由も、分かるような気がした。

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....ふと背後に気配を感じて振り返ると、絶望に満ちた顔で佇む敵チームのメンバーが。

「敗北」ってことですね。

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そう言い残しフラフラとどこかへ歩いていった。
メンバーの快挙を共に喜ぶ余裕はなく、ただただ敗北感に満ちたその様子に、資本という概念そのものの本質を見たような気がしたが、気にしないことにした。

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なぜこの服?

-HEART BREAK-

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【おまけ】そして勝負の幕は降りた。

砂金を見せつけられる敗北者、見せつけているのも敗北者

紆余曲折あったものの、無事砂金採り勝負も終わりを迎えた。

とりあえず、一同は予約してた居酒屋へ移動することに。

移動中、ほとんどの人が寝てた
お店に到着した敗北チーム
「わたしたちのお金で飲むお酒は美味しいですか?」しか言わない敗北チーム
勝ちは勝ちなので遠慮なく飲む勝利チーム

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一方は敗北の辛酸を、一方は勝利の愉悦を!

悲喜交交な食事会となったが、体を動かしたあとのお酒とご飯は何物にも代えがたい!

結局、外に出てはしゃいで次の取材への英気を養うのが目的だったのかもしれない。

‍小さな砂粒一つを追い求め、大人がここまで本気になれるなんて、楽しいじゃないですか!

みなさんもぜひ、太陽の足元でたまには馬鹿になってみませんか?

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RESULT

出費ーーーーー

■ 移動ガソリン代:¥3,000
■ 飲み物/昼食代:¥3,500
■ 熊よけの笛:¥2,000
■ パンニング皿:¥6,000
■ 夕食代:¥13,000(敗チーム持)

=出費総計¥27,500

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収入ーーーーー

■ 砂金(0.005g):ほぼ¥0

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財政難はまだまだ続きます。

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【MOTCHED!LEARNING!】

なぜ採れる?=地質と自然が生んだ恵みです。

庄内で砂金が採れた理由は、地質にあります。

立谷沢川の流域は、かつての火山活動や日本海側の地形変化によって、金を含む鉱物が川へ流れ込みやすい環境が整っていました。

川砂の中に小さな金の粒が混ざり、それを人々が見つけ出す──自然の営みと暮らしが直結していたのです。

今に残る痕跡と価値

江戸時代に「瀬場」という庄内藩直轄の砂金掘り場がありました。

「瀬場」という地名は、当時の砂金採りの名残。古文書や伝承には、砂金を掘って生計を立てた人々の姿が残されています。

いまでは産業としての採掘はなくなりましたが、砂金体験や資料展示を通じて歴史を伝える場として息づいています。

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今更どの口が言っているのか...と思うかもしれませんが、実際に体験してみるとただの遊びではなく、時を超えた営みに触れているような感覚を味わえました。

「自然」と「人」の境界線が今よりずっと曖昧だった時代に想いを馳せて...今度はもっと純粋な気持ちで「砂金」とってみようかな、なんて。

この記事を書いたヒト
エンドウ ジュン
ライター/カメラ:酒田在住。
庄内の美味しい食べ物をこよなく愛しています。
故にダイエット中ですが結果は出ていません。
この記事を書いたヒト
石澤 マナカ
デザイナー/ライター:純度100%の鶴岡市民
「何事も見て・やってみる」がモットーです。
民芸品や立体造形に興味があります。
この記事を書いたヒト
長澤 久美
ライター:酒田在住の一児の母、子育て奮闘中
大食いなのでいろんなお店へ通っています。
いろんな人の話を聞くのが好きです。
この記事を書いたヒト
庄司 あやの
デザイナー/ライター:生粋の酒田っ子。
食べることが大好きなため食事制限を諦め運動中。
自然と動物に毎日夢中。
この記事を書いたヒト
佐藤 太一
ライター/カメラ:3年前に仙台から移住。
住居の目の前がお墓で夜が少し怖い。
ビジネスホテルでお湯を沸かすのが好き。
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