MOTCHED!DYEING

いよいよ染めの工程へ…!染め体験で手捺染の奥深さを実感!

型作りを終え、いよいよ手捺染に挑戦!慣れない手つきで染めてみるものの、その難しさを目の当たりにする…

August 16, 2025

いよいよメインの作業、染めに入っていきます!

今回はモッシェドカラーに一番イメージが近い色を選んでいただきました!

豊富な色数…!

かなり赤く見えますが、染めてみるとかなり見え方が変わるそう。

斎染さんでは、「手捺染」という技法を用いて染色を行います。

染める際に、「スキージ」という道具を使って布に染料を染み込ませていきます。

必ず両端を持って、力をスキージに集中させて染めるのがポイントです。

最初は斎染さんによるお手本から。

手拭いを染める前に、まずは下に敷いてある布を「捨て染め」します。

「捨て染めすることで見当をつけられますし、生地の裏まで染料が通り、両面しっかり染まります。」

捨て染めが終わったら、いよいよ布に染めます。

目にも止まらぬ速さで染めています…!まさにプロの技!!

凄まじいスピードで簡単そうにこなしている姿に迫力を感じます…

あっという間に一枚完成…!

鮮やかな発色、パキッとした柄に感動!!これぞ私が求めていた手拭い…涙

と感動する暇もなく、「これを今から私たちが染めるのか…」とプレッシャーが押し寄せてきました。

いよいよモッシェドチームも手捺染に挑戦です!緊張しながら、スキージを持つ手に力を込めて、いざ!!

角度と力加減が難しい
鮮やか!かわいい!

完成しました!上手くできたかも!?

…と思いきや、美智子さんがおもむろにペンを持ち…

「れんしゅう」の文字が…

本番の気概で染めたこの手拭いはれんしゅうでした…笑

染料を乾かすために手拭いを干している様子を見ていると、

斎染さんの手拭いと私たちの「れんしゅう」手拭いでは大きな違いが…

斎染さんお手本の白鳥
モッシェドれんしゅうの白鳥

明らかに滲みに差ができています。

斎染さんのお手本は輪郭がパキッとしていますが、モッシェドの「れんしゅう」は輪郭が少し滲んだ印象に。

「刷る時の力加減によって実は線の太さやシャープさが違ってきます。力が入り過ぎて、染料が多くのると線(染まっていない部分)が細くなるんです。次は6割7割ぐらいの力加減でやってみましょう!」

次はいよいよ「ほんばん」!

いただいたアドバイスを意識しながら、いざ!

れんしゅうよりもうまくいったのではないでしょうか…!?

線や輪郭がシャープに染まりました!成功です…!

いよいよ次がラストほんばん!

…と思いきや、満さんが新しいスキージを持ってきて、

「最後はこの硬めのスキージで染めてみましょうか!」とご提案。

なんでも、硬めの方が線がよりシャープに見えるとのこと。仕上がりに期待しながら、早速硬めのスキージを手に取って、染めてみます!

使い心地が違う!
おや…?

少し手慣れてきたつもりで染めましたが、よく見ると版に染料がまだらに溜まっています。

「力加減が足りていないと染料が溜まってしまいます。このように、スキージを変えると力加減の調整が難しくなります。」

今度は力加減が足りなかったようです…が、確かに「れんしゅう」「ほんばん」と比べるとシャープな仕上がりに!

加減や道具を変えるだけでここまで様々な手拭いの表情を見れて、より自分で染めることへの特別感や愛着が湧いてきます。

‍ラーメン店を彷彿とさせるワード…

今回の染め体験は以上になります!

1週間ほど経つと、手拭いあずま袋が受け取れます!

全てが新感覚で難しくも、楽しい染め体験でした!

染め体験の金額は一人6,600円、二人一組で応募できます!

染め体験はここまで!ですが…

その後の工程も見てみたいスタッフたちは、斎染さんの早朝の作業も取材させていただきました!

水元仕事と乾燥

染め体験後の斎染さんでの工程として、染め物を水洗いする「水元仕事」があります。

斎染さんの水元仕事は朝の6:30頃から始まります。

あらかじめ色止めした手拭いを、水とお湯で予洗いして、余分な染料を洗い流します。

水元仕事は、なんと朝飯前

慣れた手つきで豪快に洗う様子は、そばで見ていて圧巻。

この日はなんと80枚分の手拭いを洗う予定だそう!

予洗いが終わったら、ソーピングと呼ばれる作業に移ります。

洗剤を混ぜた100度の熱湯に、手拭いを投入。10分間煮込みます。

ソーピングによって、予洗いで落ちなかった余分な染料をさらに落とします。

洗い場はすでにむせかえる程の熱気が立ち込めていますが、

「この作業で夏場は1kg痩せます(笑)」と満さんは余裕そうな表情を浮かべます。

この時、次にソーピングする何十枚もの手拭いの予洗いも並行して行います。

熱気の中、休む暇なく手拭いを洗い煮込み続ける姿に圧倒される…

10分経ったら釜から手拭いを引き上げ、仕上げの水洗いをします。

ものすごい量の手拭いを軽々と…
光が透き通っていて涼しげ!

予洗い・ソーピングの熱気とはうってかわり、手拭いが涼しげな水の音で包まれます。

洗う前と比べてかなり染料が落ち、より鮮やかで明るいオレンジに発色しています。

水を含んだ手拭いが朝の光に照らされ、半透明に透けてとても綺麗…

脱水が終わると、乾燥させるために干す作業に移ります。

手拭いを叩いてシワを伸ばし、屋内に張られた紐に干します。

私もお手伝いさせていただきました!
大量の手拭い、圧巻!

後日、完成した手拭いとあずま袋を受け取りに来て、終了となります。

出来上がりがより一層楽しみになりました…!

ついに染め物が完成!!
ドキドキの受け取り、そしておすすめの活用方法をお聞きしました!

この記事を書いたヒト
エンドウ ジュン
ライター/カメラ:酒田在住。
庄内の美味しい食べ物をこよなく愛しています。
故にダイエット中ですが結果は出ていません。
この記事を書いたヒト
石澤 マナカ
デザイナー/ライター:純度100%の鶴岡市民
「何事も見て・やってみる」がモットーです。
民芸品や立体造形に興味があります。
この記事を書いたヒト
長澤 久美
ライター:酒田在住の一児の母、子育て奮闘中
大食いなのでいろんなお店へ通っています。
いろんな人の話を聞くのが好きです。
この記事を書いたヒト
庄司 あやの
デザイナー/ライター:生粋の酒田っ子。
食べることが大好きなため食事制限を諦め運動中。
自然と動物に毎日夢中。
この記事を書いたヒト
佐藤 太一
ライター/カメラ:3年前に仙台から移住。
住居の目の前がお墓で夜が少し怖い。
ビジネスホテルでお湯を沸かすのが好き。
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